2008年12月20日

漫画を描くには〆切が大切

11月21日、またしてもB-MAXにビッグ錠先生が来てくださいましたexclamation×2
報告が大幅に遅れて申し訳ありませんあせあせ(飛び散る汗)
今回も、錠先生のお話の一部をここで紹介させていただきますひらめき

Q1・漫画を描き始めてもなかなか完成しない。

A1漫画は〆切がないとダラダラと続けてしまう。  
指定された〆切がないのであれば、自分で〆切を決めて描く。

Q2漫画を描こうと思ってもストーリーが思いつかない。

A2  自分が、何を伝えたいか考える。  
僕(錠先生)が、漫画を描いていて一番おもしろいなと思うは、『何も無い所から生み出される』という所。
机の前に座って、頭の中にある『ストーリー』を描いているうち
に『ただの白い紙』が『漫画』に変わる。
この過程を見るたびに、僕は『漫画っておもしろいなあ』と思う。
『ストーリー』あっての漫画だから、僕には『ストーリーが思いつかない』というのがよく分からない。
『漫画が描きたい』と思うからには、何か伝えたいことがあるはずだから、それを描けばいい。
『自分が相手に何を伝えたいのか?』『どうすれば相手に伝わるのか?』を考えながら『ストーリー』を作ればいい作品が出来るはず。
『妄想』や『空想』といったモノも、『漫画』を描く祭には重要だ。
僕らが若い頃は、みんな貧乏だったが、みんな夢を持っていた。
「映画」や「本」を見る度に、作品の主人公になりきったつもり  で、そこからいろいろ『空想』しながら『自分のストーリー』を作っていた。
僕なんか、今でも『癖』で、日常の中のちょっとした出来事からも『ストーリー』を考えてしまうよ。
しかし、『情報化社会の弊害』か、今の人は、「映画」を見ても
『ああ、おもしろかった。』くらいの感想で終わらせてしまっているように思う。今の若い人には、『空想』して楽しむ余裕が無いのかもしれない。
しかし、現実ばかり見ていてもいい『作品』は描けない。
たまには肩の力をぬいて、色々『空想』してみるといい。
きっと、いい『ストーリー』が書けるはず。
そして、イメージが固まったらとりあえず一枚描いみよう。
迷っていても前には進まない。
そうだな、漫画なら、頑張ってネームなら十枚は描くようにするといいだろう。

Q3漫画の設定、内容が途中で変わる事があるが、これについてどう  思うか。
A3僕は特に悪いとは思っていない。  
最近の漫画家がどうやってストーリーを考えているかは分からないが、『内容が変わる』要因の一つとして、『編集者の方針の変化』というのがあると思う。
昔の漫画は、作者と編集者の話し合いだけでストーリーを決める  ことが多かったが、今は、売れる漫画を描くために、『読者の   声』を第一に考える所がある。
途中で話しの方向が変わるのはそのためだろうね。
途中で話しを変えて成功した漫画もあるから、僕はこれが悪い事ばかりとは思っていない。
しかし、やはり漫画を描く前には、自分が何を伝えたいのかを考
えて話しを作る必要があると思う。

Q4小説や漫画を描く時、どうすれば効果的に始められるか。
  話しへの導入はどうするのか。

A4『小説』も『漫画』も『ファーストシーン』が重要。  効果的に読者を話に導入するには、ポイントがある。
第1に、主人公の設定を、始めの3〜4ページに書く事。
例外もあるが、基本的に物語は、主人公が動き出さなければ始まらない。
よって、始まりの3〜4ページで主人公(話しの核になる人物)
の人物像が読者に伝わらなければ、話の全体像が見えず、読者は
『つまらない』と感じてしまう。
逆に主人公の人物像を始めに書いておけば、主人公の行動にそっ
て話が流れるので、物語の全容が読者に伝わりやすい。
第2に、話しの始めに『おもしろいエピソード』を入れて読者を惹きつけること。
『包丁人味平』の場合は、今までに無いジャンルの漫画だったの
で作品の導入に苦労した。
『今までに無いものにどうやって興味を持たせるか』色々考え
たが、最終的に『自分が見て驚いたこと、おもしろかったことか
ら書き始めよう』と思い、ファーストを『築地の市場』のシーンにした。
物語の始まりは『読者が知らないこと』『自分がおもしろいと思
ったこと』を描いて、読者の気を惹くことが大切。

最後に錠先生からのメッセージです。

“昔は、『漫画といえば日本』と言われていたが、今は、日本人よりも絵のうまい漫画家が世界中に増えてきた。
それも、自国の絵ではなく、『日本の漫画に似せた絵』の漫画が増えてきたように思える。
これは「うれしい」事かもしれないが、その半面で僕は「非常に残念」だとも思う。
日本の漫画が流行りなのは分かるが、みんな同じ絵柄になってしまったら個性が無くなるし、なにより面白みが無い。
しかし、それでも読み比べると『日本の漫画の方がおもしろい!』と思えるのだから、
『やっぱり日本の漫画はすごい!』と僕は思う。
今でこそ、誰がなにを読んでも何も言われないが、僕らが子供の頃は
『漫画を読むのはダメな子供』というのが一般的だった。
僕らは、『漫画をばかり読んでいるとろくな大人になれない』と、周りに言われながら成長し、それでも漫画が好きだから、漫画を描く道を選んだ。
今、世の中には、様々な漫画が溢れているが、昔と比べると『人生を変える感動作』は少なくなったように思える。
僕は、『人生を変える感動作』とは、頑張った人が日々の生活の中から見つけるもので、それこそが『本当の漫画』なのだと思う。
これから漫画家を目指す方々には、是非、『本当の漫画』が描けるように頑張っていただきたい。
そして、今日の僕の話が、皆さんの漫画を描く切欠になれば幸いだ。”

その他にも錠先生は、沢山のお話を私達にして下さいましたかわいい
全てをここでお伝えできないのが残念ですあせあせ(飛び散る汗)
私達も、このブログが、皆様の『漫画を描く切欠』になれば幸いと思っております晴れ
posted by スパルタンMAX管理人 at 15:53| 岡山 晴れ| ビッグ錠語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする